気づきと行動

【気づきと行動】

 

私は馬術家であります。

 

生徒・弟子たちに常に伝えていることがあります。

 

馬に乗っている時はもちろんの事、厩舎にいる間は常に何かに気づけるように「気を配りなさい」と・・・

 

何に気づくかは人それぞれの感性があるので、何に気づきなさいとは言いません!

 

地上にいるならば「そこらにゴミが落ちてる」「ドアがちゃんと閉まってない」「バケツが汚い」「馬の飲み水が無い」「馬の歩き方がおかしい」「馬がいつもより元気が無い」等々、数え上げたらきりが無いです。

 

馬上にいるならば「自分のバランス」「風の強弱」「太陽の位置」「馬の動き」「馬の考え」「他の馬の動き」「自分と馬の意思の疎通」等々、これもきりが無いほどたくさんあります。

 

先ずは「気づくこと」

 

地上では

 

ゴミが風で飛ばされ、それに驚いた馬に足を踏まれる可能性

 

風でドアが急に開いたり閉まったりして、その音でビックリした馬に轢かれる可能性

 

バケツが汚く、その中の水を飲んだ馬が病気になる可能性

 

水の飲んでない馬が脱水症状に陥る可能性

 

馬がちゃんと歩けない怪我を負っている可能性

 

元気が無いのは病気の可能性

 

馬上では

 

バランスが悪ければ上手に乗れない可能性

 

風の強弱で、スピード感覚が狂いめちゃくちゃなペースになる可能性

 

太陽光の反射や馬が自分の影に驚く可能性

 

馬の動きが突然おかしくなり怪我した可能性

 

馬が突然走り出したくなり、人を無視して走り出す可能性

 

他の馬とぶつかる可能性

 

自分の意思は右に曲がりたいのに馬は左に曲がり落馬する可能性

 

もし、「気づかなければ」どれも重大な事故や馬の病気に関わってきます。

 

次に「気づいたならば即行動」

 

ゴミを拾ってゴミ箱に捨ててさえいれば馬に足を踏まれないで済みます。

 

ドアがちゃんと閉まっていれば、それに馬が驚くこともないので、轢かれることも有りません。

 

バケツがきれいならば、その水を馬が飲んでも問題ありません。

 

喉の乾いたときに水を飲んでいれば脱水症状も起きません。

 

馬がちゃんと歩いている分には怪我してません。

 

病気の馬は元気になれません。

 

バランスよく乗っていれば、大概上手に乗れます。

 

ペースが良ければ馬も気分よく走ってくれます。

 

反射や影を前もって慣らせておけば馬は驚きません。

 

突然馬の動きがおかしくなり下りてあげれば怪我をそれ悪化させることはありません。

 

馬の考えがなんとなく分かれば前もって対応できます。

 

他の馬の動きを読んでいれば、ぶつかる事もありません。

 

自分の意思を馬に上手に伝えることが出来れば、落馬のリスクは減ります。

 

「気づかず何もしない」のと「気づいて行動した」のでは雲泥の差が生まれます。

 

今日は気分よく家に帰れます。

 

今日は救急車で病院に運ばれ入院です。

 

皆さんどちらが良いですか?

 

後者を選ぶ人は誰もいませんよね?

 

私の経験上、自分だけに囚われている人は・・・敢えて「囚われてる」と書かせていただきます。

 

囚われている人は壁の中にいるから大概の事に気づきません!

 

気づかなければ当然、行動できません!

 

壁の中にいれば、行動できないのは当たり前ですが・・・・・

 

自分に囚われず、周りを見渡し一見、自分には関係ないようなことでも行動を起こすことにより自分に返ってきます。

 

たかがゴミでも気づかずに・・・もしかしたら気づいてても行動を起こさなかった事により窮地に立たせれることがあります。

 

気づいて行動した人は窮地に立たされることがありません。

 

気づいて行動した人はリスクがなくなる分、上達も早いです。

 

「気づきと行動」常に意識してみませんか?

 

私は馬術家として馬を題材にしましたが、

 

これって生きていく上で様々な事に当てはまりませんか?

 

自分だけに囚われず、周りを気遣い意識して気づき行動することにより最終的には自分の為になる事を気づいてください。

 

PS

 

私は最近気づいたことがあります。

 

そして、行動を起こしました。

 

自分の将来に非常に役立ち、自分の将来を保証するために行動を起こしました。

 

よかったら観てみてください。

 

観るだけなら無料です。

 

私の気づきと行動

 

PSのPS

実は私、茨城県で乗馬クラブを経営しております。

そして、ナショナルチーム経験のある競技者であり現在も現役選手です。

インストラクター・トレーナーとしても、多くの子供を全日本大会や国民体育大会に送り出し、入賞者も沢山輩出いたしました。

馬とふれあい、馬と共にスポーツを行い、喜びを分かち合う事により子供たちの精神を健全に育成することができます。

動物と触れ合うことによる最高の情操教育を提供しております。

子供を私に預けてみませんか?

興味のある方は是非お立ち寄りください

公式ホームページ 

ポチッとお願いします。             

 ↓


経営者 ブログランキングへ

馬術ってセレブの遊び?

【馬術ってセレブの遊び?】

 

私は馬術家であります。

 

馬術もしくは乗馬って「セレブの遊び?」って聞かれますが・・・・・

 

そもそも、どんな遊びでも突き詰めれば、お金と密接な関係がありますよね?

 

そして、馬術ははっきり言ってセレブでないと肩身が狭いです。

 

私の乗馬クラブでも入口として体験乗馬や乗馬教室を安価で提供しています。

 

しかし、乗り手の技術の進捗状態により馬の質が変わってきます。

 

カルチャースクール的に健康のために少々馬に乗る分には月に2~3万円くらいで遊ぶことができます。

 

向上心があり上を求める人間はそれでは満足できなくなります。

 

本当に好きになると、やはり自分の結果を求めるようになります。

 

結果、すなわち結果が一目瞭然の競技会を目指すようになります。

 

競技会に出場するようになれば、自分なりの良い結果を求めるようになります。

 

「人と比べるな自分との勝負だ!」と言われても人と比べたがるのが悲しい人間の性です。

 

確かに馬に乗ること自体は自分との勝負になってきますが、競技の結果はやはり人との勝負です。

 

周りを見渡し、明らかに自分より下手な人間が常に自分より結果が良いと原因を探したり、私にその原因を聞きに来ます。

 

その場合の答えはそんなに難しくありません!

 

自分に合った馬を購入してもらえばいいことです。

 

競馬にしろ馬術にしろ馬が8割と言われています。

 

馬術家である私にもそれは否定できません!

 

否定できるとしたら、今の技術に伴わないレベルの高い馬に乗った場合はいくら馬が8割と言えど、乗りこなすことが出来ずに成績も振るいません。

 

アマチュアが馬に乗って結果を出すには自分に合った馬に乗ることです。

 

要するに馬を購入しなければならない状況になるわけです。

 

馬の購入と申しますが・・・・・・・

 

アマチュアが競技会に乗る馬ともなれば値段はピンからキリまでありますが、最低100万円は必要になってくるでしょう!

 

それが海外からの購入ともなれば最低700万円は用意しないと自分に合った馬は探せないでしょう!

 

私は馬術家として馬を調教することが出来るので、海外から3~400万円の馬を購入して調教をして付加価値をつけることが出来ますが、アマチュアはそうはいきません!

 

それでも、日本に輸入される馬は安価です。

 

ヨーロッパ諸国では億単位の馬が取引されています。

 

投資案件にもなるくらいです。その話はまた後日・・・・・

 

もし馬を購入したとしたら次に馬の維持管理費が掛かってきます。

 

私の所でも月に15万円くらい掛かります。

 

私はこれでも安いくらいだと思っていますが・・・

 

アマチュアだけがその馬に乗っているとパフォーマンス能力が著しく下がります。

 

私どもプロフェッショナルが調教を継続していないと維持できません。

 

管理についてもプロフェッショナルが常に目を光らせていないと病気にもなります。

 

私はこの能力を特殊能力と感じていますので、万人には備わっているとは到底思えません!

 

万人には無い特殊能力があるからこそプロフェッショナルを続けていけているんだと思います。

それを使って月15万円は安いと思っているのです。

 

それ以外に競技会に行く時には競技会のエントリー代・馬の輸送費・私どもの手数料・自分自身の行動経費(交通費・宿泊代等)が行く場所により異なりますが、1競技会あたり15~25万円くらい掛かります。

 

月の維持費を預託料と言いますが、馬が生きている限り、この預託料が発生します。

 

これら諸々の費用はセレブでないと払えません!

 

ゆえに「馬術はセレブの遊び」となるわけです。

 

やってる本人たちには言えませんが、本人たちはいたって真剣です。アスリートとして遊びとは思っていません(笑)

 

それでも、私の所には複数頭所有しているオーナー様がいます。

PS

実は私、茨城県で乗馬クラブを経営しております。

そして、ナショナルチーム経験のある競技者であり現在も現役選手です。

インストラクター・トレーナーとしても、多くの子供を全日本大会や国民体育大会に送り出し、入賞者も沢山輩出いたしました。

馬とふれあい、馬と共にスポーツを行い、喜びを分かち合う事により子供たちの精神を健全に育成することができます。

動物と触れ合うことによる最高の情操教育を提供しております。

子供を私に預けてみませんか?

興味のある方は是非お立ち寄りください

公式ホームページ

 

ポチッとお願いします。 


経営者 ブログランキングへ

日本人の気質?

【日本人の気質?】

私は馬術家であります。

 

選手もやる

 

インストラクターもやる

 

トレーナーもやる

 

コーチもやる

 

人にものを教えるにあたり体現できなければ人に対し説得力がありません!

 

なぜか日本人に対してだけです。

 

海外には馬に乗れないコーチもコーチ業を専門にやっている人がいます。

 

トレーナーも同様です。

 

専門知識が有れば、多くの生徒に慕われ生業としてやっていけます。

 

しかし、日本人は「見せてあげないと納得しません!」

 

日本人の気質なんですかね?

 

先日こんなことがありました・・・

 

私は現在48歳なのですが、21歳の時から全日本選手権の常連になり24歳の時に馬術障害飛越のナショナルチームに選ばれ一応一線級の仲間入りを果たしました。

 

その当時は勤め人でしたので、会社の力も大きかったと思います。

 

自分の志す部分があり26歳で勤めを辞め、5年間はフリーランスのトレーナー・コーチとして多くの生徒を国民体育大会や全日本大会に送り出しました。

 

その後は自分で乗馬クラブを経営して、現在15年が経ちました。

 

経営に携わり選手としての活動は程々にしていましたが、一昨年良い馬が手に入り調教を重ね昨年には国民体育大会に出場して優勝しました。

 

茨城県には多くの乗馬クラブがあり、2代目に代替わりした若い経営者たちがいます。

 

経営者の集まりにおいて、私は経験してきた多くの事を発言しておりましたが、皆聞いていなかったんです。

 

国民体育大会に優勝して初めて「仙波さんの言っていた事の意味が分かりました」だと・・・・・「仙波さんって本当は凄かったんですね」だと・・・

 

要するに体現して初めて納得したみたいです。

 

周りの若い連中は昔の私の事は伝聞で知っていたが、見てはいなかったので、説得力がなかったみたいです。

 

いまや「4年後に開催される茨城国体に先頭を切って皆を引っ張っていってください。」と言われる所にたどり着きました。

 

日本人を相手にするならば現在進行形で体現しないと何事も納得しないのが不思議な気質なんだなと痛感した一コマでした。

 

PS

実は私、茨城県で乗馬クラブを経営しております。

そして、ナショナルチーム経験のある競技者であり現在も現役選手です。

インストラクター・トレーナーとしても、多くの子供を全日本大会や国民体育大会に送り出し、入賞者も沢山輩出いたしました。

馬とふれあい、馬と共にスポーツを行い、喜びを分かち合う事により子供たちの精神を健全に育成することができます。

動物と触れ合うことによる最高の情操教育を提供しております。

子供を私に預けてみませんか?

興味のある方は是非お立ち寄りください

公式ホームページ

 

ポチッとお願いします。  

 


経営者 ブログランキングへ

生と死

 

【生と死】

 

私は馬術家であります。

 

仕事柄、多くの動物達との生と死に関わっております。

 

子供達に「動物とのふれあい」の場を提供しているので、馬だけではなく犬猫はもちろんの事、ヤギ・豚・ウサギ・陸ガメを飼育していた経験があります。

 

というより豚以外は今も飼育しています。

 

飼育している中で多くの生命の誕生にも立ち会いました。

 

馬術家として馬を知る上でも「揺り籠から墓場まで」を知る必要性を感じ、種馬をオーストラリアより購入して、種付けから始めた時期もあります。

 

その種馬も不治の怪我が元で、2年半前にこの世を去りました。

 

私が飼育している動物のほとんどが人間よりも寿命が短く、天寿を全うして別れていきます。

 

時には病気や怪我が元で別れた動物たちもいます。

 

特に馬は大きな動物ですので、病気・事故・怪我で安楽死を選ばなければいけない時もあります。

 

通常獣医師が安楽死の処置をいたしますが、苦痛を早くでも和らげる意味で、獣医師を待たずに自分で手に掛けたこともあります。

 

安楽死を善しとしない人達がいますが、安楽死を選べないオーナー様の馬を介護した時は日々、馬が私に向かい「早く楽にしてくれ」って眼差しを送り続けていました。

 

そして、死に向かう過程は壮絶極まりないものになり、最期を迎える前の2週間は夜もおちおち寝れない状況が続きました。

 

何がつらいといえば、自分が寝れない事よりも馬の眼差しが「早くこの苦痛から解放してくれ」って言っているようで看る事がつらい日々でした。

 

この場合、生かすがエゴか?殺すがエゴか?賛否両論があると思います。

 

壮絶な最期を知っている私は迷わず「殺すエゴ」を選びますが・・・

 

私は壮絶な部分はスタッフ以外には見せないようにしているが、死後は大人のお客様や子供達生徒に隠さずこの世を去った事を伝えます。

 

中には馬の死を伝えない乗馬クラブもあるようですが・・・

 

大動物の場合、遺体はその辺に埋めると法律で罰せられるので、処分業者に処分してもらいます。

 

処分業者が引き取りに来る前は遺体を安置しておかなければならないので、安置している間に会員・生徒の来場があれば線香の1本も手向けてもらいます。

 

特に子供達には死を受け入れる話もします。

 

動物の死を知れば、誰もが沈痛な面持ちになりますが、私は敢えて皆に伝えます。

 

「死んだものを偲ぶ事は大切だけど、嘆いたところで戻ってはこない、むしろ生きている動物達を慈しみ大切にしなさい」

と・・・

 

私の所は多くの動物たちが今も生きています。

 

嘆き悲しみ止まっていては生きている動物達に失礼であり、彼らは餌を待っています。

 

だからこそ悲しむのは部屋で1人になった時にすればいいと・・・

冷たいとは思いますが、それが現実です。

 

現実を受け入れ、自分が今何をするべきか?

 

生きている以上、止まれない。

 

「生と死」から学びなさいと・・・

 

私は私の生徒に動物を通し、学んだ事を人生にも生かせるように伝えています。

 

動物達は人生を生きていくためのヒントを沢山くれます。

 

日々動物たちに感謝です。

 

PS

実は私、茨城県で乗馬クラブを経営しております。

そして、ナショナルチーム経験のある競技者であり現在も現役選手です。

インストラクター・トレーナーとしても、多くの子供を全日本大会や国民体育大会に送り出し、入賞者も沢山輩出いたしました。

馬とふれあい、馬と共にスポーツを行い、喜びを分かち合う事により子供たちの精神を健全に育成することができます。

動物と触れ合うことによる最高の情操教育を提供しております。

子供を私に預けてみませんか?

興味のある方は是非お立ち寄りください

公式ホームページ

http://www.horse.co.jp

ポチッとお願いいたします。 


経営者 ブログランキングへ

【狭い視野】

【狭い視野】

私は馬術家であります。

 

馬術というのは世界的に行われているスポーツであり、オリンピック種目にもなっております。

 

日本では馴染みが薄く、富裕層の娯楽と考えられがちですが海外では自分で乗らずとも観戦を楽しむファンが沢山います。

 

特にヨーロッパの大きな競技会ともなればテレビ中継が入り、選手たちは大勢のファンに囲まれてサイン攻めにあうくらいです。

 

日本で言いうところの野球やサッカーと同じくらい社会的地位があります。

 

日本の有名な野球監督が馬術は人口も少なく、ひとたび競技場を作るとなれば広大な敷地と多額の工事費がかかるため「野球をオリンピック種目から外すくらいなら馬術を外せ」と批判いたしましたが、ただ吠えて終わりました。

 

確かに日本国内を見れば、野球人口のほうが遥かに馬術人口を凌ぎ、ファンも沢山います。

 

日本は第二次世界大戦敗戦後、アメリカの庇護の元現在に至っております。

 

アメリカも野球人口が多く、沢山のファンもいますが、国土は大きくとも一国であります。

 

国別に見ていけば、どれだけ多くの国がそのスポーツに関わっているかによりオリンピック種目に認定され取り入れてもらえます。

 

日本国内だけに目を向けていると多くのものを知らずに野球監督のように日本中に恥をさらす形になってしまいます。

 

野球監督は野球一筋、プロ中のプロで凄い方なのでしょうが、視野が狭かったのでしょうね!

 

私は世界的に行われているスポーツに関わることにより、海外に行くこともよくあります。

 

海外から見た日本、日本から見た海外。

 

双方から見ることにより普段見えないものも見えてきます。

 

私の主観ですが海外から見ると日本は大変著しく高度成長した素晴らしい国です。

 

しかし、国も人も同じように成長した次に何が起こるのか?

 

後は衰えていくだけです。

 

人間ならば体は衰えても知恵や知識が豊富になる分、人間としての成長を見込めますが国はどうでしょう?

 

知恵や知識が豊富になった分、というより便利になった分、人は怠ける方向へと向かい自分の力で何かをやり遂げようとする意識が薄れていきます。

 

国民の自立意識が薄れれば、国全体の意識へと変貌するに違いないです。

 

何かものを良くしようと思えば、物そのものの全体像を掴む必要があります。

 

そのものの中では全体像を見る事が出来ません。

 

そのものの外から見る事が出来なければ、全体像を見る事も掴む事も出来ません!

 

日本国民ならば、自分の国の全体像を見てみたいと思いませんか?

 

そして、自分の将来は自分で切り拓き、自分で保証を付けて安心した生活を送り楽しみたいと思いませんか?

 

自分を世界の中心において世界を見る事により成長できますよ!

 

私は海外に行くことが大好きです。

 

世界は色々なことを教えてくれます。

 

とりあえず海外に行ってみましょうよ!

 

自分の住んでいる日本を知るために・・・

 

自分の住んでいる世界を知るために・・・

 

自分の住んでいる地球を知るために・・・

 

狭い視野を広げるチャンスはここにあります。

 

馬ですら海の向うを見ていますよ!

 

それとも遠い故郷オランダを見てるのかな?

 

087

 

 

日本の馬事情

弥生時代のものと見られる、鞍を装着した馬の埴輪が出土されている事実が証明するように、我が国における馬と人との歴史は非常に古くまで遡ることができる。古来より、馬はその機動力を活かした軍事的利用が主だったが、馬車の伝来とともに輸送手段の主力となり、自動車文明が発達するまでは、日本人と馬は密接な関係にあった。

 日本では「乗馬」と「競馬」は区別されているが、世界に目を向けると、字の如く「乗馬」は「馬に乗る行為」すべてを指し、「競馬」も「乗馬」からの派生であると位置付けられている。戦後、西洋式の「競馬」が日本の経済復興・高度成長に大きく貢献したことで「競馬」の認知度が先行し、同時に「乗馬」は、「富裕層のスポーツ」「観光地における体験」といった理解が一般的であり、認知度は低いものと言える。

 現代日本における「乗馬」は、大きく分けると
(1) 馬術が代表するスポーツ乗馬

(2) 野山を自由に乗るトレッキングなどの観光乗馬

(3) ホースセラピーやヒーリング乗馬などの障害者乗馬

の3つに分類される。昨今の自然回帰志向の高まりにより、動物と一心同体となって運動・競技にあたる「乗馬」は、老若男女を問わず、誰でも行う事が出来るスポーツ・趣味として近年、脚光を浴び始めている。

 「馬術」は、オリンピック種目に認定されているように、世界的に普及している乗馬スポーツである。欧州諸国においては、日本におけるプロ野球をも凌ぐほどに人気が高く、ヨーロッパ各地で競技大会が興行されており、日系企業の多くもスポンサーとして関係を築いている。先日、ロンドンオリンピック馬術競技の日本代表として出場権利を獲得した、法華津 寛氏は、71歳という日本選手最高齢の記録を樹立し、「オジンの星」を自称し、乗馬・馬術が老若男女を問わないスポーツであることを、身を以って証明している。高齢化社会に加速がかかる日本において今後、乗馬がさらに注目を集めることは間違いない。

 観光乗馬の代表格でもある「トレッキング」は、アメリカ大陸西部開拓に端を発する。馬にまたがり長距離を移動する姿は、日本人にとって西部劇を強くイメージさせるものであり、日本では、その扮装を真似て馬に跨り、野山の散策を楽しむことのできる施設などで、多くの乗馬ファンを魅了している。トレッキングは、スポーツ乗馬ほどの鍛練が必要なく、「馬術=スポーツ乗馬」をフォーマルとするなら、カジュアルに楽しめる乗馬であることは間違いない。